僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

下着姿はスタンダード

 DMM.com(以下DMM)の動画配信を通じて、僕は十八歳以上のグラビアアイドルの作品も自慰用素材に用いた。今日ではアダルトビデオ同様、すべての作品の演者は十八歳以上だが、二〇一〇年代前半までは高校生世代やジュニアアイドルも混在していたので、よほどの逸材でない限り、僕が十八歳以上を選ぶ機会はなかった。選んだとしても、せいぜい十回程度で飽きてしまうほどオナペットにはなり得なかった。
 僕にとってスマッシュヒットだった作品を挙げると、まず麻倉玲菜の「れいな」だ。競泳水着姿のジャケットに惹かれて購入したが、それで自慰に勤しんだことは一度もなく、私服を脱いで下着姿を披露するチャプターを繰り返し用いた。デビュー作らしく緊張感で表情がぎこちなく、かといって無理やりやらされている感じもなく、下着姿で露わに見える腋汗に、僕はひたすら興奮した。この項を書くにあたり、僕はあらためて「れいな」をストリーミングで観賞したが、かなり完成度の高い美少女であることに気づかされ、つい一時間前にほかの素材で射精したばかりにもかかわらず、再びペニスをしごきたい衝動に駆られてしまった。
 次は藤森望の「ノゾミのノゾミ」だ。ロリ巨乳系の逸材としての期待が高く、購入直後にさっそく胸の立体感が露わな白ワンピースのチャプターで性欲を放出したが、それ以降はどれも冗長な仕上がりになっていて、繰り返し用いるには正直きつかった。それでも僕は藤森の動画に性的興味が失せることなく、動画サイトに違法アップロードされたものを拾い続けた結果、「Baby White」の畳敷きの部屋で私服を脱いで下着姿を披露するチャプターで激しく性的興奮を昂らせた。
 藤森と同様、ロリ巨乳系の一人である碧風歌も挙げたい。碧は前述の二人に比べると器量は劣るし、デビュー作「ハニコレ」もほとんどのチャプターを飛ばし見するほどの駄作だったが、最後のセーラー服を脱いで下着姿を披露するチャプターだけは、じっくり堪能させてもらった。恥ずかしげな碧の表情と下着越しに伝わる成熟した肢体に、自慰の手を緩めないわけにはいかなかった。
 十八歳以上の作品は下着姿や布面積の小さい着エロまがいの水着姿がスタンダードで、そんな演出を続けられる度胸と覚悟が求められるが、麻倉も藤森も碧もすでに芸能活動から身を引いている。この三人にかぎらず、元グラビアアイドルがイメージビデオ(IV)を発表していた当時の名義でブログやSNSで自らの情報を発信しているのは極めてまれで、彼女たちが今どこで何をしているのかはわからないし、わからなくても僕の日常生活には何の支障もない。
 僕にとって、グラビアアイドルは性欲処理の手段にすぎず、ブログにコメントを書き込んだり、SNSのフォロワーになったるするほどのファン目線は持っていない。彼女たちは人前で水着姿になり、そのセックスアピールの優劣によって、僕はオナペットとして繰り返しお世話になるのもいれば、一度きりで結構なのもいる。それ以外の価値基準はない。