僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

どうして沢口愛華だけが許されたのか

 二〇一四年六月の児童ポルノ法(以下、児ポ法)改正に伴い、十八歳未満のいわゆる3号ポルノについて「殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり」の一文が追加され、これにより高校生世代のグラビアアイドルの商業作品は大っぴらに販売できなくなった。過去に発売された作品を所持していても、刑事罰の対象になってしまう。


 しかし、一八年に大手出版社が発行する漫画誌のオーディションでグランプリに選ばれた、当時十五歳の沢口愛華はその年代の少女には似つかわしくないスタイルのよさを売りに、写真集を発表したり、各種媒体でも取り上げられたりするほどのトップアイドルとなった。トップアイドルといっても、不特定多数の男性の性欲処理用の素材にすぎないのだが、同世代のライバルがいなかったことから、インターネット掲示板でも沢口を素材に用いているとの卑猥な書き込みが綴られるなど盛り上がりを見せている。


 僕はこれまで沢口を一度も素材に用いたことがなく、むしろどうして彼女だけが堂々と3号ポルノの商業作品を発表できたのかという疑問を抱き続けている。ネット上で見られる沢口の画像や動画は、僕が今まで散々お世話になってきた高校生世代のグラビアアイドルのそれらとは大差がないのに、児ポ法の厳格化を働きかけた人権団体からは何の追及も見られない。


 沢口は水着の仕事だけでなく、地元の企業や行政機関のイメージキャラクターも務めるほど着衣モデルとしても売れっ子だ。不特定多数の男性のオナペットとして写真集の売れ行きが好調な年端もいかない少女を、企業や役所が広告塔に起用するのは今に始まったことではないが、沢口と同じ高校生世代の美少女がグラビアアイドルとしてデビューできないのに、どうして彼女だけが許されるのかという素朴な疑問を持ち続けている僕からすると、彼女の周囲には強力な後ろ盾がついているのではと勘繰ってしまう。


 沢口の作品は明らかに3号ポルノなのに、それを指摘するのはインターネット上でもわずかに見られる程度で、何しろ人権団体が知ってか知らぬか声を大にしていないので、市場に広く流通している。それなら、ほかの芸能プロダクションや出版社も沢口と同世代の美少女を発掘して追随すればいいのに、メジャーのアイドルグループは水着の仕事を十八歳以上に限定し続けているし、ジュニアアイドルも水着を着させなくなっている。どこも二匹目の泥鰌を狙おうとしないのである。
 自分とほぼ同世代の少女が水着の仕事していることに激しく興奮してから三十年以上の歳月が経ち、今日においても児ポ法改正以前の旧作を自慰用素材に用いているが、たとえ沢口が高校生世代の良質な素材であっても、僕の下半身がいっこうに反応しないのは、最初からメジャーデビューありきで彼女の周囲が関係業界に働きかけていた(とされる)露骨な商業主義に加え、どうして彼女だけが水着の仕事を許されたのか、という疑問が解決できないからにほかならない。