僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

AV入りした自慰用素材②~石川恵理編~

 十五歳以下の中学生世代、いわゆるジュニアアイドルを初めて自慰用の素材に用いたのは誰かと問われると、真っ先に小向美奈子が思い浮かぶ。当時二十六歳の僕は、中学生を性的対象にすることだけは厳に戒めていたが、幼い顔立ちを残しながらも胸の立体感が露わな小向のビキニ姿に背徳感が抗えず、写真集を買っては自慰にいそしんだ。小向のデビューは、僕のつまらない拘りをいとも簡単にほどかせてしまった。


 基本的に僕の性的対象は十五歳から十八歳までの高校生世代だが、小向のような中学生離れした巨乳美少女の写真集を見つければ、それを買わないわけにはいかなくなる。小向に次いで現れたのが、当時十四歳だった石川恵理で、二作目の写真集「mocha」は現役中学生とは思えぬ発育ぶりに性的想像力を逞しく働かせた。


 石川は二〇〇一年にキー局が企画したアイドルユニットのメンバーとしてデビューし、、翌年には別のキー局の朝の子供向け番組のアシスタントに選ばれるなど、いきなりメジャー級の扱いを受けるほどの華々しい経歴を持つ。僕が買った石川の写真集の帯にも、そうした肩書きが書き並べられていたが、そんなことよりも十四歳とは思えぬ体躯の良さと、年相応の幼さを残す表情とのアンバランスがたまらなく、自慰用素材としては申し分なかった。


 石川は子供向け番組の出演を機に石川エリと改名し、ほかのメンバーとアイドルグループを結成。大手レコード会社に所属と順風満帆に芸能人生を歩んでいくと思いきや、解散から約三年後にセクシー女優に転身し、名義を変えながら約六年間活動した。FANZAで検索しても石川の作品が見つからないのは、どうやら彼女が人権団体を通じて自らの作品の販売停止申請をしたようで、SNS上でもギャランティーのピンハネを訴えていたらしい。


 過去の作品を「なかったもの」にするのは当事者の権利であって、何ら非難されるべきではない。しかし、元メジャーアイドルがAV入りすることの反響をまったく考慮に入れていなかったのなら、一時の気の迷いとはいえあまりにも軽率だったと思わざるを得ない。AVは日本が世界に発信できるクールジャパンの一つだが、甘言を弄して女優を性的搾取する手合いもいる魑魅魍魎な業界であることを、芸能界の酸いも甘いも嚙み分けてきた石川が知らなかったでは済まされない。


 アイドルとしての活動期間中に周囲からちやほやされるのに胡坐をかき、先を見据えた行動ができなかったから所属先に見放され、一般人としてひたむきに生きることなく、AVの道を選んだ。中学生で芸能界入りし、常識を養わないまま大人になってしまった頭の悪い女性の末路と言えばそれまでだが、AV出演で何とか芸能の世界とつながっていたい執念のようなものを感じなくもない。もっとも、石川のセクシー女優名義の作品はすでに市場に流通しなくなっているのだから、彼女の芸能活動は自ら決めたものではなく、大人たちが敷いたレールの上に乗っかっただけのものにすぎない。