僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

最高傑作二作品の揃い踏み

 僕の理想のオナペットは高校生世代の十五歳から十八歳までで、美少女と巨乳を併せ持った素材であるほど、瞬く間に自慰回数が増えていった。それらの価値基準は人によって異なるが、二〇〇四年に夢中になった石井めぐるは僕にとってまさに完成形で、一作目の写真集「Be―New―」は僕が今まで手にしてきた写真集の中で一、二を争う最高傑作なのは間違いない。
 一、二を争うと曖昧な言い回しに終始しているのは、翌年にまた僕にとって完成系となる素材が現れたからだ。もしそれが石井よりも早くデビューしていたら、〇四年の年間自慰回数はさらに増えていたかもしれないほど、彼女とは甲乙つけがたい存在だ。〇五年五月に一作目の写真集「ありんこ」を発表した滝ありさ。僕にとっては終生忘れることのできないオナペットの一人だ。
 「ありんこ」発表当時、滝はすでに十八歳で、デビューが遅かったのが悔やまれる。十六歳ぐらいから写真集をコンスタントに発表していたら、石井を差し置いて平成期一位のオナペットに名を残せただろうと思わせるほどの逸材だった。現役高校生世代でない滝に対して、僕は当初そんなに回数を稼げないだろうと期待薄だったが、写真集を開いてグラビアを眺めるや否や、彼女の幼げな表情とビキニ越しに見える胸の立体感にたちまち興奮してしまい、七、八ページ眺めただけで果ててしまった。一冊眺め終わるまでに五回も射精してしまうほど、石井に代わるヘビーローテーションとなった。
 この年は、川村ゆきえと双璧で十年選手を務めてきた原幹恵も一作目の写真集を発表し、僕もそのお世話になった。世間の知名度と評価、芸能界の実績は比べものにならないほど原が滝を上回っているが、僕は原の写真集を十回程度用いただけで古書店に買い取ってもらった一方、「ありんこ」での自慰回数は、おそらく一作品の写真集では自己最多の自慰回数だと思うので、僕個人の中では原は滝の足元にも及ばない。
 僕の記憶では、〇六年頃まで石井と滝の双方で自慰回数のトップ争いを繰り広げた。ともに百八十回近くを記録し、後続を大きく引き離しているが、今日においてもどちらが平成期の頂点か決めかねている。「Be―New―」で一日最多の自慰回数(六回)を記録しているし、「ありんこ」での自慰回数は「Be―New―」のそれを上回っている。先に滝が石井より早くデビューしていたらと言及したが、あくまでも仮定の話にすぎず、それをもとに滝を過大評価するわけにもいかない。
 ともあれ、「ありんこ」と「Be―New―」が、僕がこれまで購入してきた写真集の中で最高傑作であるのは揺るぎない事実であって、それらを上梓した彩文館出版には非常に感謝している。性欲発散のピーク期だった三十歳前後に、三千円足らずで一年以上にわたって繰り返し射精を導いてくれたのだから、コストパフォーマンスに優れた良書として、また人生を変えた一冊としてこの二作品をぜひ記憶に留めておきたい。