僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

「性欲を興奮させまたは刺激するもの」とは

 僕は中学生の頃から今日に至るまで、高校生世代のグラビアアイドルを自慰用の素材としている。当時十五歳だった高橋由美子の幼さを残しながらも、成熟への過程を辿る水着姿に衝撃を受けて以来、素人っぽさの残る少女の画像や動画をひたすら求めては昂る性欲を発散させた。彼女たちの中で、高橋のように歌手や女優、タレントとして芸能界に名を残したのはごくわずかで、ほとんどはグラビアの域から抜け出せずに、ひっそりと引退していった。
 僕はグラビアアイドルとしてデビューする少女たちを、もっぱら自慰の対象としてでしか見ておらず、よほどの逸材でないかぎり、飽きるのも早かった。しかも、二〇〇〇年代は3号ポルノ作品に対する逆風も吹いてなく、次々と新人が現れてくるので、彼女たちの二作目、三作目を買うよりも、まだモデル自身が垢抜けていないデビュー作が気になってしかたなく、それも十五歳ぐらいから活動してくれるのが理想的だった。
 〇八年一月に三作目のイメージビデオ(IV)「aika15」を発表したあいかには、彼女が十五歳からグラビアの仕事を始めたようだったので、長い間お世話になった。前作の「ミスマガジン2007」に加え、次作の「Angel Kiss ~あいかもね~」と次々作「あい果実」と、一人のグラビアイドルに対して四作品も視聴したのは、あいかが初めてで、それだけ僕は彼女の肢体を堪能した。
 高校生世代のあいかが、布面積の小さい水着を着てたわわな胸を揺らしながら、海岸で戯れるチャプターは、今日ではおそらく児童ポルノ法の「性欲を興奮させまたは刺激するもの」とみなされるだろう。しかし、どの作品も彼女は楽しそうに撮影に臨んでいるように見え、それが女優へのステップだと割り切って我慢を強いられていたとしても、人権団体が声高に主張する性的搾取にまでは及んでいないと思う。3号ポルノを十把一からげに規制対象にしてしまい、供給側である出版社や映像制作会社がそれに抗わなかったことが、消費者である僕たちにとっての不幸だ。
 確かに、3号ポルノの商業作品は僕を含めてほとんどの消費者が自慰目的で購入するはずで、「性の商品化」の一面は拭えないが、「性欲を興奮させまたは刺激するもの」という基準は各人によって異なる。僕はあいかのビキニ姿やレオタード姿で幾度となく性欲を発散したが、ジュニアアイドルのTバックなどには興味がないし、その界隈ではレジェンドと称されている椎名もも牧原あゆを一度も素材として用いたことがない。モデルの低年齢化と過度な性的露出が、高校生世代にもとばっちりを受け、今や十八歳以下のIVや写真集は大っぴらに発表できなくなっている。
 高校生世代のアイドルがグラビアを披露できなくなったのは、七〇年代後半から続いてきた娯楽の喪失をも意味する。僕はジュニアアイドルで過度な性的露出に荷担した演者の家族と制作スタッフに憤りを感じるとともに、高橋やあいかなど今までお世話になった健康的なエロチシズムを醸し出す少女たちにお目にかかるのが極めて難しくなっていることを残念に思う。